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便の異常

赤ちゃんの便も病気であってもなくても様々に変化します。いつもとちょっとでも違ったりすると、ついつい心配になってしまう様です。そこでここでは赤ちゃんの便に関するトラブルを取り上げてみます。

赤ちゃんのうんち:赤ちゃんのうんちは実に様々で、こうでなければいけないという決まりはありません。下痢気味のこともあれば、便秘気味の事もあります。また、離乳食をあげ はじめるとこれまで便秘ぎみだった赤ちゃんが下痢気味になったり、その逆だったりします。色もさまざまで、黄色だったり緑色だったり・・。機嫌もよく、体重の増加も順調であれば、ほとんどの場合は問題ありません。ポイントを押さえて、流れの中でとらえるようにするとうまくいくようです。
色の異常:便の色に関する異常では、極端な表現ですが、の3つの色以外はまず大丈夫です。それぞれの色別に解説してみます。
  • 赤いうんち:赤いうんちの時に は、血便の疑いがあります。血便は正常では出ることがありませんので、血液が混じっている便が出たとき(疑いも含む)には注意が必要です。血液が混じっていると思った時には、便を持参して小児科を受診して下さい。血便の原因としては、腸炎、裂肛(いわゆる切れ痔)などが考えられます。
  • 黒いうんち:黒いうんちは、上部消化管からの出血がある時に認められます。真っ黒なコールタールの様な便になるのでタール便と呼ばれます。このような便が見られた時には、詳しい原因を発見するための検査が必要となります。
  • 白いうんち:白いうんちは、乳児冬季下痢症の時に見られます。よく米のとぎ汁様と表現されます。ロタウイルスが原因でおこるウイルス性の下痢です。また、胆汁が便に混じることができない状況でも便の色は白になります。この時には同時に黄疸が見られますので区別は容易です。
便秘通常、生後1ヶ月をすぎる頃から、便の回数は減ってきます。これまで毎日出ていた便が2〜3日出ないと心配になってきますが、機嫌も良くまとめてそんなに固くない便が出るようでしたら、それはそれで正常と言えます。便がころころしていたり、固い便をやっと出したり、肛門が切れてしまうような場合は、便秘として何らかの対策を考 えなくてはいけません。
  • 便秘対策の第一歩は、母乳が十分出ているかどうかのチェックです。飲む量が少なくなれば、便の量も少なくなり、便秘になります。吸っている時間が長いから大丈夫とは限りません。体重が順調に増えているかどうかでチェックしましょう。
  • 便秘が続くときの対策
    • おなかを「の」の字を書くように、マッサージをして、排便を促します。
    • 糖分には、腸の動きを刺激する作用がありますので、果汁や砂糖水をあげてみましょう。
    • マルツエキスという麦芽を発酵させた水飴状のものが薬局で売られています。乳児の便秘にはこのマルツエキスが効果的ですので、一度は試してみてください。
    • 離乳食が進んでいる場合には、バナナや大根、人参、芋類、葉っぱ類などの繊維成分の多い果物や野菜をあげましょう。
    • こより浣腸・綿棒浣腸などは、もうすぐでそうと言うときには効果がありますが、イチジク浣腸などに比べるとどうしても効果が不確実です。何度か試みて駄目なときには、効果の確実なイチジク浣腸という事になります。
    • 頑固な便秘が続くときには、かかりつけの小児科で相談しましょう。年令に応じた方法がいくつかあります。便が毎日順調にでる様になったら、だんだん便秘の薬を減らしていけば、お薬をやめても、順調に出るようになってくれることがほとんどです。乳児の便秘は、ほとんどの場合、食事の変化に伴う一時的な現象で す。
下痢:赤ちゃんの便は 下痢っぽいことが少なくありません。特に母乳栄養の場合には、ゆるいのが普通です。飲む量が増えるとこのゆるい便の回数が増えるので、病気ではないかと心配になるようですが、機嫌がよく、元気もあり、体重も順調に増えている様でしたら、心配ありません。そのまま様子をみていて大丈夫の事がほとんどです。し かし、次のような場合は、小児科を受診しましょう。下痢の時にあげるとすぐにでてしまうから、あげるのをやめていたという事をしばしば耳にします。これは、あげたものがすぐにでるのではなく、食事をすることにより、腸が動き出して、以前に食べていたものがでてくるのです。下痢の場合、出た分を補ってあげ なければ脱水になってしまいますので、気をつけて下さい。
  • 下痢の回数が、これまでよりもずっと多く、お尻がただれてくるような場合
  • 下痢だけではなく、嘔吐や発熱も見られる場合や、食欲がないなど下痢以外の症状を伴っている場合
  • 下痢便の性状がおかしい(粘液が混じる、白っぽい、変なにおいがするなど)場合
  • 激しくおなかを痛がったり、血液が混じった下痢便が見られ、ぐったりとしている場合には、急いで受診しなければいけません。かかりつけの先生に相談しましょう。
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