■伝染性軟属腫とは:伝染性軟属腫ウイルスが原因でできる直径1〜3mm位まるくて、表面に光沢のあるいぼ状のものです。大きくなると中央にくぼみがみられるようになります。なかには、白いかす状のものが入っています。このかすの中にウイルスがたくさん含まれており、これがつくことでうつっていきます。プールなどで直接接触してうつると考えられています。
■症状:かゆみも痛みもありません。全くの無症状です。
■治療:ほおっておいても半年〜1年くらいで、自然に治癒すると言われていますが、どんどん増えていく場合もあります。根本的な治療法はピンセットで摘んでとってしまうことですが、かなり痛い(局所麻酔のテープを使うと痛みが軽減します)ので、どうするかはケースバイケースで異なります。1〜2個で、増える様子がないときはそのまま様子をみるという考え方もありますが、少ないうちにとってしまうという考え方もあります。ピンセットで摘除する方法以外にも硝酸銀を使う方法、スピール膏を使う方法などもあります。
■ポイント:肌と肌の触れ合いやタオルから感染し、ひっかくことで増えていきますので、見つけたらときどき観察し、増えていく時は早めに対処する事をおすすめします。幼稚園などで、夏にプールに入る条件として除去する様に言われる事がある様ですが、プールの水を介しての感染には否定的な見解が多く、除去を強制すべきかどうかについては種々の意見があり、統一されていないのが現状です。(水いぼとプールに関する見解(新潟県小児科医会(アクロバット文書)