薬をどうしてもいやがるときはどうしたらいいの?
これも時々経験する困った問題です。年齢によっても対応法は変わりますので、3歳以下と想定して書いてみます。また、なかなか飲んでくれないケースを中心にとりあげます。
まず水ぐすりでしたら、味見をしてみて下さい。通常はそのままか、少し水で薄めてあげますが、飲まない場合ジュースなどにまぜることをするかと思います。この場合、混ぜる物によってはとんでもない味に変わることがあります。ですから、まずはじめに味を確認してみましょう。次に、味に問題がない場合ですが、お子さんがジュース類を嫌いな場合、これはなかなか大変です。多くの水ぐすりは、ジュースの味にしようとしているからです。この場合は、粉薬(ドライシロップ)にしてもらうかスポイトで奥歯の付近で放す方法を試して下さい。スポイトを使っても舌の前の方で放しては意味がありません。べぇと出されてしまうでしょう。のどの方へ薬が流れていくような位置でそっと放してやることがコツです。うまくできたらほめてあげましょう。
次に粉薬(ドライシロップを含む)ですが、単に水で溶くだけで飲んでくれる場合もあります。それでダメなときには、お薬を少量の水で団子状にします。それを上顎やほっぺにこすりつけて、水かジュースで流し込む、この方法でうまくいくはずです。
あとは、一般的な問題ですが、食後にこだわるとうまくいかないことがあります。おなかがいっぱいなのです。子供のお薬は食後にこだわることはありませんので、食事の前や食事と食事の間の時間に飲ませることも試してみてください。
この他の方法としては、1回分ずつシャーベット状に凍らせる、ヨーグルトに混ぜる、アイスクリームに混ぜるなどがあります。
3歳以上になれば、きちんとお薬が必要な訳を説明し、納得できれば飲んでくれるはずです。ただし、水薬よりも粉薬のほうが好きというような場合は、主治医にお願いして、できるものなら希望に添った内容にしてあげるとうまくいくかと思います。
単なるわがままと言えるようなケースも時にみられます。このような時には親子関係の問題もありますが、場合によってはスパルタ式の教育的指導が必要かもしれません。ただし、感情的にはならず、きちんとしたフォローをお忘れなく。