下痢

 下痢も日常よく経験する症状です。下痢の治療で大切なのは、お薬よりも家庭でのケアーです。いくつかのポイントがありますので、是非、この機会に下痢をしたときの対応について、マスターして下さい。


下痢について:下痢は、ウイルス性胃腸炎や細菌性腸炎などの時に見られる症状で、食べたものが腸で十分吸収されずに出てしまう状態を言います。便の色からもいろいろなことがわかります。ロタウイルスが原因の冬に多い下痢症では、白い便が特徴。また細菌性腸炎では、血液がまじることがあります。O157による下痢では、血液そのものといった赤ワインの様な便が見られると言われています。下痢の時には便をよく観察し、血便が出たときや便の様子が変なときには便を持参して下さい。

下痢の時の食べ物(乳児)

下痢の時の食べ物(乳児):何を食べるかは便と相談して決めます。

下痢の時の避けた方がよい食べ物(これは大人も共通)

スキンケアー:下痢をしているときは、おむつはいつもよりこまめに取り替えて上げましょう。また、おしりは、ふくのではなく、洗面器などにお湯を入れて洗い(座浴)、その後、柔らかいものでそっと押さえるように水分をよくふき取って、乾燥させることが大切です。それでもおしりがただれてきたときは、軟膏をもらって早め、早めのお手入れを心がけてください。

家庭で特に気をつけること:便が多少ゆるめで回数が多くても、食欲があり、機嫌も良いときはあまり心配いりません。下痢でこわいのは脱水症ですから、水分を中心に上手に管理してあげましょう。水分補給が一番大切!水分を多く飲むから水っぽい便になるのではありません。下痢で水分が失われるので水分を飲ませることが必要なのです。水分が十分とれずに、下痢が続くときは点滴が必要になることもありますので、はやめに受診して下さい。