赤ちゃんに市販の風邪薬をのませてもいい?

 市販の風邪薬は、ほとんどのものが万人向けに効き目が穏やかで、副作用の少ない薬を安全を考慮して少なめの量で処方されています。また、鼻水・咳止め・熱さまし・痛み止めなど何種類もの成分が混ぜられているものも少なくありません。

 赤ちゃんの場合、お薬に敏感な体質かどうか分からないことも多く、できれば不必要な成分は飲ませたくありません。また、受診前にお薬を飲ませてしまうことで症状が修飾されてしまうこともあります。市販薬で様子を見ているうち、夜間に急に熱が高くなることはよく経験するパターンですし、赤ちゃんや子供は急に症状が悪化することが少なくありませんので、市販薬で様子を見ようは感心しません。

 夜間や休日に「どうしてもっと早く連れてこなかったの?」というせりふは日本中の小児科で聞かれているのではないでしょうか。「はやめ、はやめ」が子供の病気の合い言葉です。