急な発熱、市販の熱さましを使ってもいい?」
できれば、かかりつけの先生から不意の発熱用に熱さましをもらっておいて下さい。座薬であれば形が崩れていなければ、1年ぐらい前のものでも問題ありません。但し、体重がかなり増えた場合は、あまり効かないかもしれません。
さて、不意の発熱で市販の熱さましを使いたい場合には、その熱さましの成分(一般名)を確認して、次の様な点に気をつけて下さい。なお、3カ月未満では、原則として熱さましは使ってはいけません。
アスピリン
:長年にわたって使われてきた非ピリン系解熱剤の代表選手です。このお薬の場合、インフルエンザや水ぼうそうの時に使うとライ症候群(急性脳症と全身臓器の脂肪沈着と特徴とする疾患です)というこわい病気を起こすことがあると言われています。インフルエンザも水ぼうそうも発熱が初発症状のことがありますので、気をつけて下さい。
アセトアミノフェン
:これも非ピリン系の熱さましで、効き目はややマイルドですが、一番安全な熱さましと言われています。現在、子供の解熱剤としてはこの薬が第一選択薬です。
ジクロフェナック、インドメタシン
:これらのお薬は非ステロイド系の消炎鎮痛剤と呼ばれ、強力な解熱作用を持っています。量を間違えますとショック・腎不全などの副作用を起こしますので、慎重に使わなければいけません。原則として医師の指示がなければ使わない方が無難でしょう。小児のインフルエンザが疑われる状況では「使用が禁止」となりました。
兄弟が病院からもらった熱さまし
:お兄ちゃんお姉ちゃんがもらった熱さましを下のお子さんに使うのは避けて下さい。体重がほとんど同じであれば問題ありませんが、病院で出す薬はその子にあわせて出していますので、適当に削って下の子に使ったというようなケースを時々みますが、そのような使い方はしないでください。量を間違えると急に熱が下がりすぎ、ショック状態になることがあります。