「食べあわせって本当にあるの??」


Q

スイカと天ぷら、ウナギと梅干しなどの食べあわせって本当にあるのでしょうか・・・・・

A

 てんぷらとスイカ、ウナギと梅干など、食べ合わせ(食い合わせ)が悪いという事を時に聞くことがあります。中国の陰陽五行説で食べ物を陰と陽に分類した事に端を発し、江戸時代に貝原益軒が「養生訓」の中でさまざまな食い合わせの例があげておりますが、それが一般に伝えられてきたもののようです。しかし、これらの食べ合わせに関しては医学的な根拠に乏しく、2種類の食品に含まれている成分が組み合わされることで人体に害を及ぼしたり、何らかの症状を呈すると言うことはないようです。ただ、食品衛生的に好ましくない、または、食べすぎを戒めるものとして考えるとなるほどと思える点も認められます。

  • ウナギと梅干:脂肪の多いウナギは梅干を一緒に食べるとついつい食べ過ぎてしまうため、消化不良を起こしやすい。
  • 蟹と柿:蟹はいたみ易いために食中毒を起こしやすい。一方、柿は消化が悪い。そのため、この組み合わせでおなかを壊すことが昔は多かったのかもしれません。
  • とうもろこしとハマグリ:山のものと海のものの組み合わせは、運送手段が未発達の時代には、遠隔地にある二つのものを同時に食べようとすると、どちらかがいたんでいた可能性が高かったのでしょう。
  • てんぷらとスイカ:天ぷらの様な脂っこいものの後に、おなかを冷やす様な冷たく冷やしたスイカなどを食べると、胃腸をこわして下痢をしやすくなる。

・参考文献:すぐに役立つくらしの健康情報「こんにちは」 2002年2月号  メディカルライフ教育出版