これは半分ホントで半分がウソ。バファリンは「頭痛にバファリン〜♪」のテレビCMでも有名な薬です。バファリンは熱冷ましや痛み止めに使われるアスピリンという成分に、ダイアルミネートという制酸剤を加えて胃の粘膜への刺激が少なくなるように工夫されています。問題は、アスピリンなどのサリチル酸製剤を服用した小児に、ライ症候群が多く発生しているという疫学調査が報告されていることなのです。ですから現在では、小児科ではほとんどアスピリンを処方しませんが、このバファリンはOTC薬(Over TheCounterの略で、薬局で処方箋なしに買うことのできる薬)のため、簡単に手に入れることができますので、一般のご家庭にバファリンが常備薬としておいてある可能性があります。バファリンには大人用と子供用の2種類があるのですが、病院で処方されるバファリンと、町の薬局・薬店で売られているバファリンのうち、小児用のものは成分が全く違っているので、話が複雑になります。昔は同じだったのですが、アスピリンとライ症候群の関係が問題になったため、一般に売られている小児用バファリンの成分がアスピリンからライ症候群とは無関係のアセトアミノフェンに変更されています。ですから、ご家庭で小児用バファ
リンをお使いになるときには、成分をお確かめの上、ご使用になってください。
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