要項 | インフルエンザ | 普通感冒 |
伝染性(家族的発生) | 大、罹病率20〜40% | 強くない |
発病 | 急 | 徐々 |
優勢症状 | 一般全身症状 | 上気道局所症状、主に鼻汁・くしゃみ |
悪寒 | 強い | 弱い |
熱及び熱型 | 高く、しばしば二峰性 | 多くは無熱 |
頭・腰・関節・筋痛 | 強い | 軽く、しばしば頭痛だけ |
全身倦怠 | 強い | 軽い |
重病感 | ある | ない |
鼻汁 | 後続する | 先行、顕著 |
扁桃炎 | ない、あるいは軽い | しばしばある |
咳 | 強い | ない、あるいは軽い |
眼球結膜充血 | しばしばある | 普通ない |
脈拍数 | 年長児ではしばしば相対的徐脈 | 熱相当 |
白血球減少 | しばしばある | あっても軽度 |
経過 | 単純型では短い | やや長引く |
流行期間 | 短期で終わる | 長引き散発する |
病原 | インフルエンザウイルス | 主としてライノウイルス、その他 |
経過後免疫 | あり、3〜4ヶ月は続く | 短期 |
(相沢 昭:小児科診療マニュアル.日本医師会雑誌 第102巻 第10号) |