■インフルエンザに有効なお薬として、昨年11月に塩酸アマンタジン(商品名シンメトレル)が認可され、臨床の現場で使えるようになりました。塩酸アマンタジンは、1959年アメリカで抗ウイルス剤として合成開発されました。1964年、Davisらは、本剤が選択的にA型インフルエンザの増殖を抑制することを発見、その作用はウイルスリボ核蛋白の宿主核内への侵入を阻止する事によるものと言われています。日本では、1977年からパ−キンソン症候群治療薬として発売(1987年には、脳梗塞に伴う意欲・自発性低下の改善剤としての効能追加)され使用されておりました。この薬剤については、マスコミ等でもよく取り上げられておりますので、ご存じの方も多いかと思いますが、@B型インフルエンザには効かない、Aアマンタジン耐性のA型インフルエンザが高頻度に出現する、B中枢神経系の副作用(めまい、ふらつき、睡眠障害、幻覚など)があるなどの問題点が指摘されており、安易な使用は慎まなければなりません。そこで、メーカー提供の資料から、本剤を使用する際の注意点をご紹介致します。 |
ノバルティス ファーマ(株)提供の資料から |
■効能又は効果に関連する使用上の注意
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■用法及び用量 A型インフルエンザウイルス感染症の場合:通常、成人には塩酸アマンタジンとして1日100mgを1〜2回に分割経口投与する。なお、症状、年齢に応じて適宜増減する。ただし、高齢者及び腎障害のある患者では投与量の上限を1日100mgとすること |
■用法及び用量に関連する治療上の注意(「A型インフルエンザウイルス感染症」に本剤を投与する場合)
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