土川内科小児科ニュース  9月号  No.20 
もどる

  今月のテーマ:インターネット特集


情報化社会と言う言葉を最近よく耳にします。テレビでも健康を取り上げた番組が高視聴率を記録し、マスコミも健康をテーマにした記事を毎日数件は載せています。しかし、なんと言ってもインターネットの普及が情報化社会の推進には欠かすことができないでしょう。8月26日に安達医師会が、9月4日に二本松市が相次いでホームページを公開しました。二本松市もいよいよ積極的に情報公開・情報提供に乗り出したわけです。そこで、今月は医学・医療の問題からちょっと脇道にそれて、インターネットをテーマとして取り上げてみました。

インターネットとは?
もともとは大学や研究機関を中心にパソコンとパソコンをつないで、やりとりをしていたものです。それが次第に広がっていき、全世界をカバーする様になりました。インターネットの世界では常にパソコン同士がつながって一定の約束事の元に情報のやりとりが行われています。後で出てくるプロバイダーとは一般の人がインターネットに自分のパソコンをつなぐ仲介をするサービスを提供している会社です。その会社と契約したあと、その会社へ電話をすることで、インターネットの世界に入っていくことができるようになります。
 インターネットの特徴は双方向性です。他のマスメディアが向こうから情報が一方的にやってくるのに対して、インターネットでは、こちらから情報を送ることもできます。一方、新聞やテレビは特に勉強の必要はありませんが、インターネットの場合、現状ではある程度パソコンを使いこなせなければ利用できません。ここが最大の弱点かもしれません。

インターネット体験に必要なもの
パソコン、電話回線、それにプロバイダーと呼ばれるインターネットへの接続をサービスとしている会社との契約です。町の電気屋さんでパソコンは売ってくれますが、契約や接続設定は自分でやらなければいけません。ここが問題の箇所です。でも、最近は接続・設定まで面倒を見てくれるお店ができましたので、うまくいかないときや自信が無いときには、そのようなお店を利用するとよいでしょう。あとは、やる気の問題でしょうか?何でもそうだと思うのですが、毎日使わないと上手になりません。パソコンも毎日一度はスイッチを入れて使い続けるうちに次第に上達するものだと思います。

インターネットで何ができるの?
インターネットでできる代表的なことは大きく分けて2つあります。
その1つは電子メールと呼ばれるものです。ちょうど電話と手紙の中間の様な存在でしょうか。電子メールは世界中のどこへでもあっという間に届けることができます。しかも海外に出しても二本松市内に出しても1通出すのにかかる費用は同じです。手紙のように文字を書いて出すわけですから情報を正確に届けることができます。また一度に大勢の人に同じ内容のメールを届けることができるなどの利点もあります。欠点は相手が自分の出したメールを読んでくれたかどうかが、わからない所でしょう。メールを出した後に、「メールを出したから」と電話をかけるという話は使い始めた方がよくやる笑い話です。
 もう一つはWWW(ワールドワイドウェブ)という技術で、ブラウザというホームページ閲覧ソフトを使って情報収集することです。ホームページを開設して、情報発信している所は世界中のどこにあっても実際に自宅から見に行くことができます。検索エンジンというサービスを使って自分の知りたい情報がどこにあるかを調べ、その場所へ直接行って見て必要な情報を手に入れます。今やどんなことに関する情報でもインターネット上で手に入らないと言うことは無いでしょう。最新の情報という意味では百科事典以上です。さらに詳しい内容を質問したりする事もできます。相手が必ず答えてくれるとは限りませんが、普通は答えてもらえます。問題は自分が知りたい情報がどこにあるのかを探すテクニックを身につけることです。
 新型インフルエンザやO157などに関する情報ももちろん最新の情報が公開されていました。新聞報道などは、厚生省が発表する情報を元に記事を書いているわけですが、新聞社により同じ情報を元に記事を書いていても、だいぶニュアンスが違います。そんなときには自分で元の発表を見に行くのが一番です。基本的には文字入力がある程度できれば、後はマウスという入力装置でチョン・チョンとボタンを押していくだけですので、接続の設定さえすんでいれば難しい事は何もありません。是非一度チャレンジしてみて下さい。当院の待合室にはインターネットを体験できるパソコンが一台おいてありますので、お気軽にお使い下さい。多くの方が使うので、インターネットのホームページ閲覧ソフトのみが使えるように設定してあります。
 
情報発信って誰でもできるの?
 情報発信とはホームページを作って自分から世界に向かって情報を提供することです。プロバイダーさんにより様々ですが、最近は無料で2M〜5MBのホームページを作って公開するためのスペースを貸してくれるようになりました。ちなみに安達医師会のホームページは現在の所6MBで間に合っています。問題はホームページの作り方を覚えることと、何を情報として公開するかのアイディアです。ホームページを作る場合には一定の規則があります。ただ規則と言っても決して難しいものではありませんので、運転免許をとることよりはずっと易しいでしょう。ただパソコンの操作をある程度覚えなくてはいけませんので、実際にまずインターネットを体験し、自分でも情報発信をやってみたいとなったらチャレンジしてみて下さい。外来でご質問を受け付けることはちょっと無理なので、ホームページの方でご相談にのりたいと思います。
 食欲の秋・運動の秋・勉強の秋、あなたもインターネットにチャレンジしてみませんか。

主なホームページのアドレス

 ○土川内科小児科http://www.nms.co.jp/) 当院のホームページです。昨年の8月に開設以来2万件以上の方が訪れて下さいました。医療に関する情報を中心に提供しています。

 ○安達医師会http://www02.so-net.ne.jp/~amf/) 平成10年8月26日にオープンしたばかりです。感染症情報、休日当番医情報、医療機関案内などのほか、医学まめ知識、健康一口メモなどのコーナーがあります。

 ○二本松市役所http://www.city.nihonmatsu.fukushima.jp/) 市政40周年を記念して、9月4日にオープンしました。総ページ数が300を越える立派なホームページです。市民の意見を積極的に取り上げる事ができるように工夫されているほか、わんにゃん広場、フリーマーケットなども便利です。

 ○二本松信用金庫http://ns1.shinkin.co.jp/matushin/):日本でもかなり早い時期からホームバンキング機能を取り入れ、雑誌などでも紹介されております。トップの英断とスタッフのやる気がなせた業かとおもいます。

PCステーション二本松http://member.nifty.ne.jp/pcs/):二本松市の榎戸にあるパソコンショップ。普通のお店と違うのは面倒見の良さです。インターネットに接続できるまでお世話してもらえます。


トップへ