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「体温計ってみんな同じ?」 |
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体温計ってみんな同じ? | |
体温計には、水銀体温計、電子体温計、耳式体温計の3種類があります。水銀体温計は、通常脇の下で約10分間体温計を皮膚に密着させて測定しますが、10分はあまりにも長すぎるという事で、考えられたのが後の2つ。このうち、電子体温計は、予測式という方式が使われていることが多く、熱の上昇速度などから、このまま測っていれば○○℃という体温を数分で表示します。従ってその値は、実測された値ではないのです(10分間そのまま当てておけば実測値になります)。通常はこの方法でもある程度正確に熱が計れますが、場合によっては誤差が大きくなってしまうことを知っておかなければなりません。一方、耳式体温計は、さらに短く数秒で体温が計れてしまいます。耳式体温計は、体温を調節する中枢である視床下部の温度を良く反映する鼓膜およびその周囲から放射される赤外線の量をセンサーで検知し体温に換算しますので、鼓膜が見えない状況ではその値はきわめて不正確なものになってしまいます。暴れてなかなか熱を測らせてくれない場合には重宝しますが、私の外来診療の経験上、約半数以上のケースで耳垢(耳かす)のために鼓膜が見えない事を考
えると、私はこの体温計を自分の診療所で使う気にはなれませんでした。 ところで、体温計のあて方はどうされていますか。体温計の先を下から上の方に向けて押し上げるように挟むのが正解。侍の刀の様なはさみ方は間違っています。テルモ(株)提供の「知っておきたい体温の話」のサイトが参考になります。 |