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血液型は両親から血液型の遺伝子の1個づつをもらってできており、原則的には一生涯変わることはありません。ところが、この法則に反するケースや血液型を改めて調べたところ、今まで自分が覚えていた血液型と違うというケースが無い訳ではありません。これには以下の様な事が考えられます。
- 生まれた時に血液型を教えてもらえる事があります。しかし、生まれたばかりの時にはまだ十分に血液型が現れていない場合があり、反応が弱いため正しく判定されないことがあります。また、血液型の判定には、表試験(血球の血液型を調べる)と裏試験(血漿の血液型を調べる)の両方を行って、一致している事を確認する必要があるのですが、表試験だけしか行われないことがありますので、血液型が間違って判定されている可能性があります。間違えやすいパターンとしては、本当はA型(またはB型)なのにO型と判定される、本当はAB型なのにA型(またはB型)と判定されるなどです。
- ABO血液型にはいくつかの変異型(亜型と呼ばれています)があります。その様な場合には、本当はA型やB型の因子を持っているのに一般の血液型判定では反応せず、O型などと間違って判定される可能性があります。
- そのほか、特殊な病気の場合に血液型の反応が弱まり血液型の判定が変わってくる事や癌の末期などにB型物質が作られ、O型の人がB型に、A型の人がAB型に変化する事などが報告されています。
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