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maru
早めに風邪薬?
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Q 風邪をひいたら、できるだけ早めに風邪薬を飲んだ方が良い?
A  風邪をひいたら、通常、風邪薬を服用しますが、早めに飲んだ方が風邪が軽くすむのでしょうか。通常、風邪薬と言われているものにもたくさんの種類がありますが、総合感冒薬の多くは、鎮痛解熱剤、抗ヒスタミン剤(鼻水に有効)、鎮咳剤(咳止め)、去痰剤などが種々の割合で配合されています。これらの薬剤は対症療法薬と呼ばれ、症状を緩和する薬ですので、これらの薬剤を服用することで風邪が早く治るとは限りません。風邪の症状が押さえられる事で良くなった様な印象が得られる事はありますが、早く飲んだから早く治るとは言えないのです。中には必要のない成分も含まれていたり(発熱や痛みがなくても鎮痛解熱剤を服用するなど)、解熱成分により発熱の経過が修飾されてわかりにくくなるなど、マイナスに作用する場合がある事も否定できません。風邪と言っても様々なパターンがありますので、安易にいわゆる風邪薬を服用するのではなく、無理をしないで体を休め、栄養をとって、早めに医療機関を受診して、症状に応じた処方を使用するのが安全かつ確実な薬の使い方です。なお、漢方薬の中には早期に服用することで風邪の進行を頓挫させる事ができる(葛根湯など)と言う論文もあります。