血尿・蛋白尿

■血尿・蛋白尿とは：血尿とは、尿に血液が混じっていることで、眼でみてはっきりわかるものを肉眼的血尿、検査をして初めてわかるものを顕微鏡的血尿と言います。蛋白尿は目で見てもわかりませんので、尿検査で発見されます。通常検診などで異常を指摘されることが多く、そのほとんどは心配ないものですが、初めて見つかった場合には、詳しい検査が必要になることもあります。熱のあるときや膀胱炎の時、運動後などにはどちらも陽性になることがありますので、検査は健康なときに朝起きてすぐの尿（早朝第一尿）を調べることが大切です。

■無症候性血尿・無症候性蛋白尿：ほかに何の症状（むくみなど）がないのに、尿検査で血尿または蛋白尿のどちらかだけがみつかる場合にこの病名がつけられます。通常定期的に尿を検査し、経過を観察するだけで大丈夫です。

■起立性蛋白尿：横になっている（寝ている）ときには異常がなく、起きて体を動かすと蛋白尿がみられるものを言います。病気ではありませんので、治療も運動や食事の制限も必要ありません。

■ポイント：検査で陽性に出たものすべてが異常と言うわけではありません。むしろほとんどの場合は心配いりませんが、一度はきちんと調べておくことが大切です。定期的な検尿が必要と言われた場合には、指示に従って下さい。血尿に浮腫（むくみ）を伴っている時には急性腎炎の可能性があります。溶連菌感染症にかかった後に見られることがありますので、注意して下さい。