鼻水・鼻づまり
赤ちゃんは口で呼吸をするのが苦手です。ですから鼻づまりは、大人以上につらいものです。ひどくなるとミルクを飲むことも大変になりますから、軽く考えないで早めの対応につとめてください。 (もどる)
鼻水が出る病気って:鼻水がでる時には、風邪、鼻炎、蓄膿症などの病気が考えられます。透明な鼻水がちょっとだけでたり、鼻の奥の方でぐずぐずする程度で、熱はなく、食欲もあるようでしたら、お家で様子をみていても大丈夫と思います。しかし、ねばっこい黄色や緑色の鼻汁が出るときは細菌感染の疑いがあります。鼻の奥と耳の間は耳管という管でつながっています(子どもは大人に比べてこの管が短い上に太く傾斜も平坦です)ので、細菌が耳へ侵入すると中耳炎をおこしたり、また別の経路で副鼻腔炎を起こしたりしますので、このような時には早めに医療機関を受診してください。
鼻水:鼻水がでる時には、一般に抗ヒスタミン剤と呼ばれる薬が使われます。鼻水はお薬で改善されやすい症状ですので、ひどいときには早くお薬を飲ませて上げましょう。このお薬にはほとんど危険な副作用はみられませんが、ちょっと眠くなることがあります。
鼻づまり:鼻づまりは鼻水がひどくてそのためにおこる場合と、鼻の粘膜がむくんだ状態になっておこる場合があります。前者の場合は、鼻水を止める薬を飲むことで鼻づまりが改善されることが期待できますが、後者の場合にはなかなか飲み薬ではよくならないことが多く、対応に苦慮します。粘膜のむくみをとる点鼻薬を使うと鼻づまりを改善する事ができますが、副作用の点から小児での使用は控える考え方が主流です。しかし、鼻づまりがひどくて眠れない・ミルクも飲めないような時には2〜3倍に薄めて、1日2〜3回を限度に使うことがありますので、小児科でご相談ください(この薬は使いすぎると薬が原因で逆に鼻づまりがひどくなることがありますので、使用に当たっては説明を良く聞いて、くれぐれも慎重に!)
家庭で気をつけること:鼻水はスポイトや専用の器具などで吸い取ったり、綿棒で鼻を掃除してあげましょう。しかし、刺激しすぎると粘膜を傷つけますので気をつけてください。赤ちゃんはいやがりますが、おかあさんが口で吸い取って上げる方法はなかなか効果的です。お風呂は熱が高くなければ入れて上げましょう。お風呂で暖まることで血液の循環がよくなり、鼻の粘膜の腫れをひかせる効果と、湯気が鼻の粘膜に湿り気を与えてくれる効果が期待できます。なお、鼻づまりに「ベェポラップ」が効くという話を時々耳にします。我々が使う薬には同様のものがないため、正確なコメントはできませんが、一度試してみるのもいいかもしれません。
|ホームケアーABCにもどる|小児科の部屋にもどる|ホームページにもどる|