腸重積

腸重積とは腸が腸の中に入り込んでしまう病気です。最も多い例は小腸の末端(回腸)が大腸の始まりの部分に入り込んでしまう形です。めりこんだ腸は強くしめつけられているので、時間がたちすぎてしまうとその部分に血液がいかないためにがダメになってしまうので、早期発見が大切です。生後5カ月から1歳6カ月までの赤ちゃんに多く見られます。原因はよくわかっていませんが、風邪などの原因となるアデノウイルスが原因ではないかとも言われています。

症状:「腹痛のため、突然激しく泣く(2〜3分)、ケロッとする(10〜30分)」を繰り返します。そのうち、嘔吐も見られる様になり、嘔吐も繰り返します。さらに時間が経つと便に血が混じるようになります。繰り返す腹痛発作と粘血便がこの病気の診断の決め手となります。

治療:発見が24時間以内なら、ほとんどの場合、肛門からバリウムや空気を入れて、レントゲンで透視をしながら、腸の中に圧力をかけることで、めり込んだ腸をゆっくり戻すことができます。この方法を高圧浣腸療法と言います。この方法で治らないときや重症の場合は、緊急手術が必要となります。高圧浣腸療法も原則として手術のできる大きな病院での治療となります。

ポイント:2歳以下・風邪気味・20〜30毎に激しく泣き嘔吐するを繰り返す・浣腸をしたら粘血便がでた → 腸重積がきわめて疑われます。


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