臍ヘルニア

臍ヘルニアとは:いわゆる「でべそ」です。生後1カ月をすぎるころから目立ってきます。おへそは母親と臍帯でつながっていたところですので、小さな穴がのこっています。おへそのまわりの筋肉がまだ弱いうちには、腸がお腹をつつんでいる膜と一緒にとびだしてくることがあります。それが、臍ヘルニアです。

症状:泣いたり、力んだりしたときにおへそがもりあがります。臍ヘルニアは嵌頓(とびだした腸がもどらなくなってしまうこと)することはほとんどないようです。

治療:お腹の筋肉が発達してくると自然になおりますので、これまでは何もせずに様子を見ておりました(通常、1歳くらいまでに自然に目立たなくなってきます)。

小児科系のメーリングリストの情報を元に、綿球で圧迫する方法を試してみたところ、治癒が明らかに早くなり、治ったあとのおへその形も良いので、当院では最近は積極的に圧迫する様になりました。大きさに合わせて作った綿球を特殊な絆創膏で固定する事で約1ヶ月ほどで良くなります。皮膚が敏感な場合には、痒みやただれなどが生じる可能性がありますが、今のところ全例、途中でトラブル事なく軽快しています (2006.7記)


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