中耳炎
●中耳炎とは：鼓膜の奥（中耳）に細菌による炎症が起きたり、水がたまってはれたりする病気です。喉と鼓膜の内側は耳管でつながっているため、風邪を引いて咳をしているうちに、中耳炎になることがよくあります（子供は大人に比べると耳管が水平なうえに短くて太いため、中耳炎になりやすい構造をしています）。
●症状：耳を痛がり、熱がでます。小さい子では、機嫌が悪い・ぐずりながらしきりに耳に手をやる・激しく夜泣きをするなどの症状が見られます。原因不明の発熱の時も中耳炎を疑って調べる必要があります。たまった膿が鼓膜を破って耳だれがでることがあります。鼓膜が破れると痛みは楽になりますが、治ったわけではありませんので、耳鼻科を受診し治療を受けて下さい。●治療：軽いうちなら抗生物質を飲むだけでよくなりますが、重くなると鼓膜を切って膿を出すなどの治療が必要となります。完全に治さずに放置すると再発したり、滲出性中耳炎になったりしますので注意して下さい。
●ポイント：中耳炎は細菌による病気ですから、抗生物質を指示通りに飲ませることが大切です。また、一般的に中耳炎の治療は時間がかかります。痛みがなくなったからといって中耳炎が治ったわけではありませんから、完全によくなるまで、治療を続けることが大切です。
●滲出性中耳炎：鼓膜の奥にしみ出した液がたまりっぱなしになる病気です。熱や痛みはなく、耳の中がつまった感じがする、聞こえが悪いなどの症状で気づきます。ほおっておくと難聴になります。すぐにはよくならず長期間にわたる治療が必要です。途中であきらめず、完全に治るまで通院しましょう。
｜子どもの病気あれこれへ｜小児科の部屋へ ｜ホームページへ ｜