チック
●チックとは:はやい突然の反復性の不随意運動(自分では止められない動き)をチックと言います。小学校低学年までの子供(男児>女児)に、不安や緊張などがきっかけで起こります。几帳面で口うるさいおかあさんによる「抑圧された子供の攻撃的なエネルギーが反映されたもの」などと説明されていますが、正確な原因は分かっていません。
●症状:目をパチパチさせる、鼻をならす、せきばらいをする、顔をしかめる、口を曲げる、肩をすくめる、頭を振る、体をゆするなどいろいろなチックがあります。声を出すこともあります。
●治療:ほとんどが一時的な「くせ」のようなものですから、心配いりません。何か原因(きっかけ)かもしれないと思い当たることがあれば、改善してみましょう。子供にそのことをあまり意識させないように気をつけて、無視しているといつの間にか消失する(多くは2〜3週)はずです。
●ポイント:精神的にその「くせ」を受け入れてあげる寛容な態度や、リラックスできる雰囲気を家庭の中に作っていくことが大切ですので、お母さんだけでなくお父さんも含めた家族全体の協力が不可欠です。あまり長引いたり、症状が強くなって来るような場合は、専門医に相談しましょう。
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