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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

流行性耳下腺炎とは:ムンプスウイルスによって引き起こされる病気で唾液腺の1つである耳下炎がはれて痛くなる病気です。
疫学:直接の接触と唾液などを介する間接接触、飛沫感染により伝染します。潜伏期は14〜21日で、耳下腺が腫れる6日前〜腫れてから9日目までは移す可能性があると言われています(登校停止期間は腫れがひくまで)。不顕性感染(かかっても症状がでないことを言います)が30〜40%とかなり高率に見られます。
症状:耳の下がはれて痛がります。ふつう左右ともはれますが、片方だけのこともあります。はれは1週間くらいでおさまります。耳の下(耳下腺)のほか、顎の下(顎下腺)がはれることもあります。熱は通常出ますが、出ても38度台で3〜4日で収まります。でないこともあります。 
診断反復性耳下腺炎との鑑別が問題となります。最終的には血液検査をしてウイルスに対する抗体価があがっていることを確認しないと確定できません。医療機関で血液検査を受けてください。 
合併症:髄膜炎、睾丸炎、卵巣炎、膵炎、難聴など。
治療:対症療法(熱や痛みをとるくすりを使います)。安静が大切。 
予防接種:任意で受けられます。予防接種の効果は95%ぐらいといわれています。接触してからうけても効果はあまり期待できません。
家庭で気をつけること:痛みが強いときはかまずに飲めるものを中心に与えてください。熱が続くときや頭痛・吐き気が見られるとき、睾丸を痛がるときなどは合併症の心配がありますので、まだお薬が残っていても診察を受けてください。  
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